しぬまでいきよう

しぬまでいきるオタクのなんでも日記です

ダンス・オブ・ヴァンパイア 観劇感想文 ※ネタバレあり

2020.1.13 ダンス・オブ・ヴァンパイア @梅田芸術劇場メインホール

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感想文。ネタバレあります

 

前に上演していた時は予定が調整できずチャンスを逃してしまったので。やっといけたー!わーい!!

 

元来ミュージカルは好きな方の人間なのですが、日本のミュージカル史に全く造詣が無く。年明けから「名高い作品には可能な限り触れましょうキャンペーン」を実行しているのですが、それが見事に功を奏しました。やったー!!!!!!

(ちなみに今はエリザベートボディガードの抽選結果待ち)

 

まず、はじめて梅劇の中に入ったのだけど、めちゃくちゃきれいでおったまげた。ライブハウスの民なので、劇場内がレッドカーペットっていう時点で「こ、高級なやつ!!!!!!!!!!!」ってテンション上がった。ンン~~~~~素敵

 

開演前、2階席から見える舞台セットが豪華でテンションが上がる。

開演前アナウンスも、演劇内容に沿いつつ注意事項をお知らせするものになっていて『世界観』の作りこまれ方に感激した。もう好き.........

舞台上方に設置されている、ヴァンパイアのキバを模したオブジェがまさかの電飾装備で。順番が前後するけど、フィナーレのパフォーマンス時、舞台上の演者さんみんな赤と黒で統一されてるのにそのうえでキバが......いろんな色にかわるがわる光っていたのはもうなんか「このハッピー野郎が!!!!!!」(※ほめてます)という感じで面白かったです。はあ好きだ.........

 

ガーリック!ガーリック!の村でのシーンに初っ端心持っていかれた。そもそも、ミュージカルの合唱パートが大好きなので、大勢が掛け合いを交えながら、曲の終わりに向かって物語を歌っているのがなんというかとても「人間らしさ」を感じてたまらなく感動する...。規模の大きいミュージカルの素晴らしさってこういうとこにあると個人的には思っている。

 

そのあと、村の娘「サラ」が出てくるんですが、サラさんのがなんであんなにお風呂が好きなのか......わからなかった~~~~!!!!!!歌詞にもっとこうわかりやすい理由出てたっけなあ。(なんせ耳が悪くてところどころ聞き取れなかったんだよなあ)とりあえず『お風呂はとってもキモチイイの♡(語弊無し)』っていう主張は受信できた!わかる!!!わかるよサラさん!!!!!!!!!!(??)

でもお風呂に入っているとヴァンパイア様がやってきて、美しいサラさんをソチラの世界に連れて行こうとするんですよね!?!?!?!?!?危険を冒してまでもお風呂に入りたいサラさんのピュアさと怖いもの知らず感、そしてお風呂に対するストイックさを感じました(いまさらだけど、バスソルト無料配布企画のある回に参加したかったなあ~~~~サラさんごっこしたかったなあ~~~~~~~)

で、このシーン、教授と助手が宿泊する建物があるんですが、扉が開いたり閉じたりするだけでなく、宿自体が回転するという...!!!!!すごい。

 

そのあとひと悶着もふた悶着もあって、結果サラさんはヴァンパイア伯爵にさらわれてしまうのですが......。「サラは渡さんぞ~~~~~~フンンンッ(にんにくパク~~)」いうて、伯爵のお城まで走って行ってしまうサラさんのパパさん『シャガール』と、「あんた~~~~~~!!!」と泣き崩れるサラさんのママさん『レベッカ』のシーンがめちゃくちゃグッと来た。。。子どもを大切に想う親の姿。。。自分もあんな風に大切に育ててもらったからここまで来れたのかなと思うと、グッと感じざるを得んかった。実家に顔見せに帰んなきゃな(上演中に集中力欠いてすいませんでした)

 

で、そのあとパパさんはヴァンパイアに血を飲み干された姿で発見されるのですが。助手の『アルフレート』は心が優しすぎて、ヴァンパイア化した死体の復活を止めるための最後のトドメがさせない......!!!!見ていてとてもヤキモキした

 

その後、ヴァンパイア伯爵のお城に向かうアブロンシウス教授と助手アルフレート。そこに泊めてもらうんだけど、二人がベッドで寝ている時にヴァンパイアたちがわーーーーーッと集まってきて、踊ったり歌ったりするシーンが(お察しの通り)大好きでした!!!!!!!!特に、ベッドの天井上で一番初めに歌っていたヴァンパイアシンガーさんの歌声がビビビと来ました。かっこよかった~~~~。ベッドのまわりで入れ替わり立ち代わり舞い踊るヴァンパイアの皆さんも妖艶でとても美しかった。天井からさかさまにぶらさっがてるシーンが、美しさと不気味さが相まって何とも言えない、舞台上での唯一無二の存在感を醸し出していた。あれが、ダンスの『表現力』ってやつなのかもしれない......プロを侮ることなかれ!!

 

はい、そしてこのお方を語らずして今回の感想文は終われません!ヴァンパイア伯爵の息子さん『ヘルベルト』!!!!!!!!まずビジュアルが最高です!!!!そして優しく怪しげなお声!!セリフ回しも、ただ優しいだけじゃない、隠しきれない不気味さみたいなものがたまらなく素敵でした。ダンスもなかなか個性的で、いい意味で気味が悪かったです!!!!!!!!長い爪も、ヒールも、レザー素材のきわどいボトムも、全部全部ド好みドストライクやった!!!!!!!!あれはあかんハマる!!!!!助手アルフレートに迫るシーンも、恋愛的な感情のみなのかなと思ったけど、(以下勝手な妄想です)『人間』という存在に対する興味・関心という側面もあったりしたのかなと思うなど。ヘルベルトの内面がもう少し掘り下げられるシーンが欲しいなと個人的には思た!!!(けど、それやってしまうと物語全体の流れに支障をきたすだろうから是非スピンオフを!w)

 

サラさんとヴァンパイアたちの大舞踏シーンは圧巻。ステージを狭いと錯覚させるほどのヴァンパイアダンサーの大胆で華麗なダンス。遠いのに近くに感じました。

あとこの舞台オケ、全体的にベース強め(な気がした)でめっちゃかっこよかったです。ベースぶりぶり言うててアゲでした

 

ヴァンパイア伯爵のお歌も鳥肌モノ。『(ウィスパーボイスなのに......なんだこの音圧は..........ッ)』と終始度肝抜かれていた。声量とかそういう次元のお話で済ませていいのだろうか、いや、良くはない(反語形)

 

最後は、ヴァンパイア化したサラさんに首をかまれアルフレートもヴァンパイア化。サラさんに血をなめてみるよう促され、ペロリ。「悪くないね。」

サラとアルフレートという無邪気なやり取りをしていたピュアコンビの間に流れる空気感が一気に妖艶なものに!!そうまるでヴァンパイアのように......!!!!(うまいことまとめたつもり)

その裏で、教授が自身のヴァンパイア研究を完成させ、歓喜にわいたところで終演を迎える。

 

だいぶ端折ってしまったけど、心に残ったところは書き残せたと思う!終演後のカーテンコールでは、本ミュージカルで恒例となっている客席参加型のナンバーが演奏される。おれたちのヘルベルトさんが、振付をご指導くださいます!!!!!!!!「ハイ、ちょん・ちょん・ちょん♡上手~~~♡」とおっしゃるヘルベルトさんが美しすぎて、その存在に感謝しかなかった。はあカッコよかった...素敵だった......ダンスもお歌も楽しかった

 

 

【まとめ】

お歌もダンスも盛りだくさんな、超楽しいミュージカルだった。全くあらすじを知らない状態で初めて観劇すると、物語の展開を理解するのに少し難しく感じる部分があるかもしれない。

今回、私自身が初めての観劇だったが、舞台上で繰り広げられる美しく妖艶な世界観をとてもよく味わうことができた。どの役の視点で物語を見つめるかによって、展開に対する想いが大きく変わるとは思う!わたしは途中から完全にヘルベルトの側にたってしまったので、アルフレートに逃げられた(←言い草がすでにw)あのシーンは結構悲しかったです。再演があったらまた行きたい!役替わりも、全部のパターン観れたらも~~~っと楽しくなりそうだなと思った!!!!(あれ......これが演劇沼ってやつですか.........??????)